会長だより  Vol.4


 7月に入り、梅雨空にはひときわ美しく咲き誇っておりました紫陽花が、日照りには気の毒なほどに重い頭を垂れ、いよいよ盛夏に向かう感が致します。
 その中で、いつまでも変わらぬ“マスク着用”はなんとも辛いことですね。
 皆様方始め、ご家族、門下生方にはお変わりなくお過ごしでしょうか、お見舞い申し上げます。

 本来なら、この時期はオーディションの課題曲が発表され、気持ちがわいているはずですのに、コロナの影響は測りしれず、JPTA内どころか地球上全体が振り回されております。
 どれほどに開催を願い、その可能性や対処方法を模索しましたことか。しかしながら、地域によっての感染度合いも大きく違い、全国に統一的な運営方法を導き出すのには、コロナの壁は大き過ぎました。

 さて、課題曲委員会では、既に4月から検討に入り、何度も委員会を持ちながら、昨年までの傾向や、来年への流れも考慮しつつお考えくださったと伺っております。
 これらの課題は、一般的に「この年代に必要な知識・技術を修得するに適したもの」との考えで選曲されておりますので、オーディションそのものが開催されなくても、先生方が教授される一助になりうるものと思い、活用していただきたい願いの元、例年通り発表させていただきました。
 また夏発行予定の会報にも、中学生部門までは“より充実した誌上レッスン”が掲載できるよう、準備を進めております。高校生部門以上は「生徒さん自身の力で様々な角度から検索をして、調べる力も養ってほしい」「わからないことをどのようにしたら調べられるか、疑問をどうやって解決するか、工夫をしてほしい」と願うところなのです。音高、音大生でなくても「このレベルになったら、曲についての検索も、読譜をするのと同じように自分の力で出来る習慣が付いた」となれば、JPTAのオーディションの存在価値も上がると思うのです。

 課題曲および誌上レッスンを活用していただき、生徒さん方の成長される姿を何らかの形で拝聴させていただきたいと思います。
 どのような方法がよいでしょうか?ご意見をお聞かせください。

 まだまだ不安な日々が続きますが、せめてピアノの前に座る時間だけでも、≪音楽に没頭できるとき≫であることを願っております。

令和2年7月3日
公益財団法人日本ピアノ教育連盟
会 長 多 美智子

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